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野鳥は安易に保護しちゃいけません。けれど…
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6月に入り、ツバメが居る生活にもすっかりなれた。

この頃、もう昼も夜も二階に一匹で置いていた。
そのうち放し飼いにしないと飛べなくなると思っていたが、まだ飛ぶ様子はない。
飛ぶようになったら、部屋をツバメに開放しないと。

餌は、相変わらず、すり餌と加熱処理したミルワーム。
先の細くなった割り箸でやると、そんなに奥まで入れて大丈夫かと思うくらい深くくわえこむ。
もともと昆虫食のツバメだからか、すり餌はまずいのか二口目には嫌がるので、一口目には必ずすり餌をやることにする。
じゃないと、カルシウム不足になってしまう。
ミルワームは栄養バランスが悪いらしいから。

いろいろネットを見ていると、やはり生きているワームを与えないといけないのかなと思う。
死んでいるワームにはもう慣れたが、生きているものはビジュアル的にはまだまだ抵抗があるのだが、ツバメのためだからな…

生餌をやることももちろんだが、絶対に無事に自然にかえしてやりたいから、そのうち昆虫を取ってきてあげないとな…と覚悟する。
ワームも虫も、どっちもご遠慮申しあげたいが、仕方ない。

20080601131012.jpg
6月1日の写真。
梅干の入っていたプラスチックの器のふたに水を入れておいてある。
自分で上手に飲むようになった。
並べておいてあるのは、加熱ミルワームの缶。
うじゃうじゃ入っている…

この頃は、餌をやるときだけ外に出していた。
 

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拾って四日目から、家族が手術入院することになり、四日ほど記録が途切れる。
深刻な病気ではなかったので、合間を見てツバメの様子を見に行っていたが、実はこの間の記憶はあまりない。
あとで、写真を見て、成長に驚いたくらいだ。
どのくらいでタケコプターみたいな頭の産毛が取れたのか覚えていない。多分5日目くらい…?
まだまだ子供の顔だが、すっかり大人に向かって成長している。
20080529132730.jpg

拾って9日目の写真。








20080529132745.jpg
同じく9日目。体が少しスリムになり、尾羽が伸びている。










20080520121010.jpg
ケイタイの写真を整理していたら、拾った当日の写真を見つけた!
寒かったのかもしれないが、ぷっくりとしている。
このとき分かったが、拾った日は実は5月20日だった。何故だが一日勘違いしていた。

夜は、箱ごと二階の部屋に非難させている。この部屋は、唯一猫が開けられない部屋だからだ。
うちの猫は、引き戸の戸なら、どんなに重くてもガリガリ引っかいてあけてしまう。

朝になったら、一階におろして、小さな箱に移して水屋の中に入れてある。
水屋は、本来余ったおかずなどを入れておく小さな戸棚なのだが、ツバメのために水屋としての役割を放棄してもらうことにした。
なぜならこの水屋、五十センチ四方くらいの大きさがあり、棚を取り外すと、ツバメを止まらせておくのにちょうどいいし、引き戸の部分が網で出来ているので、風通しがよいからだ。

二日目くらいから、餌をやるために水屋の戸を開けると、チュイチュイ鳴いて催促するようになった。
ミルワームを突っ込んでやると、もぐもぐとおいしそうに食べる。かわいい。

フンもたくさんするし、ちゃんと固まりもあるし、特に問題のあるフンではないようだ。
なんせ人工保育みたいなものだから、ちゃんとチェックしてやらないと。

この小さな命は、私次第でどうにでもなる。死ぬのも生きるのも。
愛しいと同時に、責任重大である。
命を拾うってことは、命を守ってやることだ。安易にしてはならない。絶対に途中で投げ出してはいけない。
途中で投げ出すくらいなら、最初から拾ってはいけない。

ちゃんと仲間の元に返してあげるからね。
無事に南の国に渡って行って、そして来年また帰ってきてくれたらいいな。
そのときには、もうどのツバメだか見分けもつかないだろうけど、そんな夢を抱くようになった。

DSC00571.JPG
画像は、四日目のツバメ。ピンボケってますが。
まだまだすずめと見分けがつかない。
この頃は、まだデジカメを向けても怖がらなかった。
ツバメの正面顔は、すっごく可愛いv

子供のときは三十分おきに餌をやらないといけない。大変だ。
餌をやってから、ミルワームを求めて、ペットショップに行く。
ネットで調べると、ミルワームを加熱処理して缶詰にしたものがあるらしい。
これなら、虫がダメでも何とか大丈夫かも…

しかし、一軒めに行ったペットショップは、犬猫専門とのことでダメ。
そもそもペットショップ自体、このへんにはあまりないのだ。

大きなショッピングセンターの中に、犬や猫を売っているペットショップがあるので、そこにも行ってみるが、見当たらず。

実は、このときには見つけられなかったのだが、ここには生きているミルワームを売っていた。
店員に聞けばよかったのだが、このときはまだ生きたミルワームをやる勇気がなかったので、買わなかったかもしれない。

もう一つ、大きなショッピングセンターに行って、ペット用品を置いてあるところに行ったら、缶詰のミルワームがあった。良かった…!
二つしかおいてなかったので、買い占めてきた。
一緒に、メジロ用のすり餌も買った。カルシウム補給にいいらしい。

急いで実家に帰り、すり餌を水で溶いて練り、箸でやってみる。
まだ自分から口をあけず、くちばしをこじ開けないと食べない。
ミルワームの缶を開けてみる。
めっちゃ虫だ…!
小さいミミズのようだ。げー…
ビジュアル的にはヤバいものがあるが、これをやってみると、ちゃんと食べた。
これで安心。
いっぱい食べて元気になって欲しい。

母はミルワームを見て引いていたが、すり餌とミルワームをやってねとお願いして、家に帰る。
しょっちゅう餌をやらないといけないので、大変だと思うが、もうお願いするしかない。
出来るなら私が面倒を見たいのだけど…

家に帰ると、やはりツバメは居ない。
代わりに、ツバメの巣からすずめが飛んで出てきた。
完全に乗っとったらしい。
かわいいくせに腹黒いやつだと、むっとする。



翌日、ダンボールの巣を抱えて実家に行く。
無事に生きていた。良かった。
母によると、ささみをやったのだが、大きすぎたらしく、喉を詰めたようになってしまい、死んでしまうかと思って、焦ったとのこと。
まだ子供だし、あまり餌が大きすぎるのはダメみたいだ。

あとで調べたところによると、ささみは粘膜に貼りついてしまうので、水につけてからやったほうがいいらしい。
死ななくて良かった…

さっそくグレードアップしたダンボールの巣に移す。
直接触れるのはいけないと思い、割り箸で足から掬い上げるようにして止まらせ、そのまま箱の中に入れた。
まだ止まり木には止まれないかなと思い、新聞紙を敷いた小さなかごを箱の中に固定し、そのなかにそっと移す。

野生に戻すし、あまり慣れさせてはいけないと思いながら、じっと顔を覗きこむ。
頭の上に2本、ふわっとした産毛が残っていて、オバQみたいでかわいい。
今のところ、体毛も茶色がかっているし、羽根も短いし、本当にすずめと見分けがつかない。
少しも鳴かず、大人しいが、元気そうだ。

が、箸に止まらせたときに観察したら、左足が一本だけ、ちょっとブラブラしているように見えた。
まさか巣から落ちたときに骨が折れたのだろうか。
ちゃんと箸を掴んでいたし、特に支障はなさそうだが。
調べてみたが、近くに野鳥を見てくれる動物病院などはない。
落ちた雛を見つけても、保護してはいけないとまで言われているから。
といっても、おぼれて死んでしまう状況を見逃すと言うのも…なかなか難しい。
しばらく様子を見てみてみよう。
どうか何事もなく、このまま無事に育って欲しい。

このままずっと保護出来るとは思っていなくて、出来るなら、二~三日で、家の近くに連れ帰り、親の居るところで放したいと思ったのだが、すでに巣はすずめに奪われていて、ツバメの姿は全く見えなくなっていた。
これではまだ放せない。
覚悟を決め、一匹で野生で生きていけるくらいまで面倒を見て、ちゃんと仲間がいる場所で放そう、そう思った。

情が移ったら困るし、名前は付けないことにした。
といっても、すでにこの時点で情は移りまくりなのだが(笑)

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