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野鳥は安易に保護しちゃいけません。けれど…
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保護したツバメには何をやったらいいのか、ネットで調べてみる。
検索して引っかかったサイトや日記をくまなく調べる。
ほとんどの方が、ミールワームという虫を与えているようだ。
近くに大きなペットショップはない。時間もなかったので、明日探しに行くことにする。
とりあえず今日はささみをやって様子を見ることにした。

ティッシュボックスくらいの箱にティッシュを敷き詰め、中に雛を入れた。
温かくしなければいけないみたいだが、使い捨てカイロはなかったので、たくさんティッシュを敷いて保温効果をはかる。
実家には猫が居るので、捕ったりされないように、古い水屋のなかに箱ごと入れた。
猫は16歳老猫なので、もう狩猟本能は薄いと思うのだが、念のため。
しかし、雛の入った箱を見せても、気付いていないようだった(笑)

ひなを母に託し、帰宅。
正直この時は、明日になったら死んでいるだろうなと思った。
まだ春だったので、雛には寒いだろうし、あまり食べていないから。
雛は一日でも食べないと死んでしまうというのを読んだし。
それもまた自然だ。とは思ったが、やはり死なないで欲しい。

家に帰って、もう少し大きなダンボールに窓を開け、ふたが出来るように屋根を付け、中に止まり木を固定した巣を作る。(↓の画像の箱)
鳥は常に木に止まっているものだし、野に戻すとき、筋肉が衰えているのはやばいから。
ちゃんと止まってくれたらいいな。
明日も生きててくれたらいいな。
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昔、「動物のお医者さん」というマンガに、モズの雛を保護する話があって、その中でモズに鳥のささみをやっていた覚えがあったので、とりあえずの餌としてささみを買いに行った。
急いで車に戻ったら、少し元気が出てきたように見えた。

そのあと、実家に行き、雛を見せると、母親はビックリしていたが、根が動物好きなので、雛を覗き込んで大丈夫かと心配していた。
ささみを小さく切って、雛にくちばしに近づけるが食べない。
どうしよう。
食べないと死んじゃう。
水をくちばしにつけてやると、くちばしを小さく動かして飲んだ。ちょっと安心。

ツバメは虫を食べるのだから、やっぱり虫をやらなきゃいけないのかなと母と話し合う。
そのあと、母が外から青虫を捕まえて帰ってきた。
私は蜘蛛と青虫が何よりも嫌いなのだが、そうも言ってられない。
割り箸にはさんでくちばしに近づけてみる。やはりくちばしを開けない。
これはもう無理やり食べさせるしかない。
くちばしをこじ開け、青虫を突っ込む。
端に挟まれて暴れた青虫は、青い汁を出している。げー…
くちばしの奥まで虫を突っ込むと、雛は、もぐもぐとくちばしを動かして食べた。
食べれるようなら大丈夫だろう。
そのあと、ささみも同じようにくちばしをこじ開けて奥までで突っ込んでやるとちゃんと食べた。
良かった。これで一安心だ。

雛は、ツバメと言うよりもすずめに見える。
もしかしてツバメじゃなくてすずめを拾ってしまったのかと思うほど似ている。
大昔、子供のころ、スズメを飼おうとして捕まえたことがるが、すぐに死んでしまったことがある。
本当にかわいそうなことをした。
そんな思い出があるから、スズメだったらどうしようと思ったが、その後、ネットで調べてみたら、ちゃんとツバメの雛のようだった。

ツバメのことなど何も知らないので、その後もネットは本当に役に立った。
文明の利器様様である。

DSC00569.JPG
次の日、ダンボールに止まり木をつけた巣を作って入れる。
こうして木に止まっていると、いかにも鳥っぽい。

5月21日。
出かけようと家を出たら、鳥が騒いでそのへんを飛び回っている。
何があったのかと思ったら、どうやらスズメがツバメを攻撃している模様。
すごい勢いでツバメの巣に入ったり出たりしている。
ツバメもそれをどうにか防ごうと飛んでいるようだ。

それまで、うちの家の二階のひさしにツバメが巣を作っているのは知っていたが、正面から見えないことと、場所が高すぎることから、雛がいる様子は全く見えなかった。
スズメは、その雛を狙っているのか、縄張り争いなのか。
見ると、一階の雨戸の上に雛が一羽いて、おびえた様子で固まっている。他の雛は見えない。
あらら大変だ…と思ったが、人間が手を出せるものじゃないし…と、そのまま出かけようとした。
でも、何か気になって、ちょっと巣の様子を見てみるかと家の横に行こうとすると、玄関の横に置いてあるバケツの中に、何か黒いものが見えた。

雛だ。
襲われて飛ぼうとして落ちたみたいだ。

どうしようかと焦った。
野生の鳥については全く詳しくないが、野生動物に人間が手を出すといけないという認識はあった。
しかし、バケツの中の雛は、生きてはいるようだが、もう動く様子もなく、ただぐったりとしているように見えた。
しかも、そのバケツには、消毒液を薄めたものが入っていた。
このままだと確実に死ぬ。
仕方ない。
家族は生き物全般が大嫌いで、世話を頼めないし、出かけようとしていた実家に連れて行くことにした。
バケツから雛を拾い上げ、車に乗り、ティッシュにくるんで助手席において車を出した。
時々見ると、雛は目を開けてはいたが、全く動かず、じっとしていた。
ああ…これは多分すぐ死んじゃうな…

しかし、赤信号で止まったとき、ちょっと触ってみると、体を動かした。
まだ生きてる。
何かを食べさせないとと思い、スーパーに向かった。

DSC00566.JPG
拾った次の日の雛。







保護していたツバメが、今日無事旅立ちました。
ほんの数時間前です。
開け放した窓から不器用に飛び立ち、近くで飛んでいるツバメの群れに混じり、迎えてもらいました。
一番不器用にばたばたと飛んでいるのがうちの子だと、しばらくは分かりましたが、そのうち飛び方も上手になり、全く分からなくなりました。

保護した当初、ツバメのことなど何も分からず、困り果てて、ネットで検索しまくって、どうにかこうにか無事に放野にまで至りました。
私は、特に役立つ情報をお教えできるわけでもないのですが、私自身、他の方のサイトやブログを参照しては安心したり、共感したりしていたので、少しでもそんな方の役に立てればいいなと思います。

いきなりゴール(放野)からブログをはじめたのは、もし途中で死んじゃったりしたら、とてもブログを開く気にはなれないと思ったからです。
今日、無事自然に戻すことが出来て、ほっとしたような寂しいような…複雑な気持ちです。
一人になるとジワッと涙がにじんで来ます。
でもでも、野生の鳥は自然界で生きるのが当然。
本当に良かったと心から思います。

今、窓の外では、近所のツバメの声が、チュイチュイ、ギーギーと聞こえてます。
その声をバックに、うちにいたツバメのことをゆっくり思い出しながら綴っていきたいと思います。

↓保護して二週間目のツバメ。デジカメもケイタイも嫌いらしく、写真を撮ろうとすると逃げるので、きれいに写真が撮れません(笑)

保護して二週間めの写真。デジカメを向けると逃げるので、なかなかきれいに撮れません(笑)
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